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帰ってきた・たぶん難しくないApache2・挑戦!RewriteRule・その4~楽しいProxy~ [Linux(Apache)]

 本来なら、Proxyしたい場合はそれ用のディレクティブ「Proxy」等があるので、そちらを使うのがスジです。
 しかし、RewriteRuleでもProxyすることが出来たりしますし、むしろこっちの方が便利だということもあったりする訳なのです。そこで、RewriteRuleでProxyする方法を解説しておきます。



その1:反則技編 ~とにかくProxyする~

 まずはいきなり反則技から行きたいと思います。
 とにかくProxyします。このような場合、本当なら「Proxy」ディレクティブを使うのがスジです。RewriteRuleを使うべきではありません。しかし、解説としてはこれが一番判りやすいのでコレから先に解説したいと思います。
 なお、セキュリティ上の問題を多分に孕んでいますので、これで事故が起こったとしても当方は一切関知しませんので念のため。

 RewriteRule ^/(.*) http://otherserver/$1 [P]

 こんだけ。
 Proxyディレクティブを使う場合はもうちょっと指定が必要になるんですが、RewriteRuleディレクティブでやる場合はたったこんだけで終了です。これで、このサーバにきた全てのリクエストが、別のサーバ「otherserver」に中継されます。リダイレクトじゃありません。中継です。大事なことなので(ry

 ポイントになるのはRewriteRuleディレクティブの第3パラメータである[P]です。こいつが「Proxy」を意味しています。ここが[R]の場合はリダイレクトされます。つまり、ブラウザがotherserverにアクセスしなおすことになるんですが、今回はここが[P]なので、このサーバがotherserverにアクセスを中継してデータを取得するということをします。



その2:アレはProxyする。コレはProxyしない。

 RewriteRuleディレクティブを使ってProxyする最大の意義は、RewriteCondディレクティブやRewriteMapディレクティブといった機能を組み合わせてProxyする・しないを制御出来ること、あるいはProxy先を自在に書き換えることが出来ることです。

 たとえば、RewriteCondと組み合わせて、「自サーバにファイルがあればそれをクライアントに返し、なければProxyとしてotherserverに取りに行く」みたいなシナリオを想定してみます。するとこんな感じに。

 RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
 RewriteRule ^/?(.*) http://otherserver/$1 [P}

 RewriteCondが今まで説明しなかったような記述なんで説明します。
 サーバ上にその名前のファイルがあるかどうかを判定する場合、-fという記述ができます。これに「!」を付けた場合には否定の意味を持ちますので、「REQUEST_FILENAME」に指定されているファイルが無い場合にRewroteCondが成立することになります。
 ファイルが存在する場合は続くRewriteRuleは実行されませんので、他に無ければ自サーバ上にあるファイルをそのままクライアントに返します。ファイルが無ければRewriteRuleが実行されますから、otherserverにファイルを取得しにいくことになります。

 また、User-Agentに応じてproxy先を変更するなんてこともRewriteRuleならお手の物です。

 RewriteCond %{HTTP_USER_AGENT} iPhone
 RewriteRule ^/?(.*) http://otherserver/iphone/$1 [P]
 RewriteRule ^/?(.*) http://otherserver/$1 [P]

 とかやっておけば、(判定がちょっと雑ですがw)iPhoneとそれ以外のUAとでProxy先を変更することも出来ます。


その3:そもそもproxy先をひん曲げたい

 CGIが動作するサーバを直接インターネットに曝すなんてとんでもない!というしごく真っ当なサーバ管理者なら、CGIサーバの前にリバースProxyサーバを立ててそこからCGIにアクセスするようにしたいなんていう需要もあるでしょうね。当然、静的なhtmlページや画像ファイルはそのままWebサーバから配信し、プログラムが必要な所ではCGIサーバに代理アクセスをしてクライアントのその結果だけ返すなんてことをしたくなるわけです。
 ひとまず、単純に、「ファイルがあればそれを返し、ファイルが無ければURL部分をパラメータ化してCGIに処理を渡す」なんてことを表現するならこんな感じでしょうか。

RewriteCond    %{REQUEST_FILENAME}    !-f
RewriteRule    ^/?(.*)    http://cgi-server/program.cgi?param=$1    [P]


 このような場合、例えばhttp://myserver/index.html というファイルが存在すればそのファイルをクライアントに返します。しかし、http://myserver/shop/item/54 みたいなリクエストが来た時にそのようなファイルが存在しないときは、CGIサーバにリクエストを中継します。その時のURIは http://cgi-server/program.cgi?param=shop/item/54 という具合になります。CGIが出力する結果は自サーバを経由してクライアントに送信される…ということになります。

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