LVMの構築方法(物理エクステントの大きさを変更する) [Linux(LVM/RAID/Storage)]
LVM2ではあまり意識する必要も無くなりましたが、LVMのver1では、1個の論理ボリュームに組み込める物理エクステントの個数は65536個までという制限がありました。このため、デフォルトのままでLVMを構築しても、1個のボリュームはたかだか256GBまでしか使えないという切ない制限がありました。
そこで、もっと大きなボリュームが必要という場合は、物理エクステント1個あたりの大きさを大きくして対応するということになっていました。標準状態では1個4MBですが、これを16MBにすれば1TBまで使えるし、64MBにすれば4TBとかいけるようになる…というものでした。
LVM2の場合は個数制限が緩やかになったので、とてつもなく大きな数値にすることが出来るようになった訳ではありますが、特性上、物理エクステントの個数がやたら増えるとパフォーマンスが低下する…と、言われています。そこで、最初から大きな容量になることが判っているような場合は、物理エクステントの1個あたりの大きさをあらかじめ大きくしておくことが推奨されているようです。
では、物理エクステントの大きさを変更するにはどうすればよいか、記述しておきます。
ボリュームグループを作成する時点(つまり、最初)から変更しておきたいという場合は、 vgcreate コマンドに「-s」オプションを追加します。
↑この例ですと、物理エクステント1個あたりの大きさは16MBになります。通常の4倍です。
また、私は試したことがないのですが、ボリュームグループ作成後にも変更できそうな雰囲気ではあります。 vgchange コマンドに「-s」オプションを指定します。
このようになるようです。ちょっと今は実験する環境が無いのでのちほど実験しておきたいとは思います。
こうして物理エクステントの大きさが変更されたことが vgdisplay コマンドで確認できますので見ておきましょう。
物理エクステント1個あたりの大きさ(PE Size)が16.00MBとなっていることが確認できました。
まあ、もっと大きくしておいてもいいのかもしれないけどねー。
本文中の記述
また、私は試したことがないのですが、ボリュームグループ作成後にも変更できそうな雰囲気ではあります。 vgchange コマンドに「-s」オプションを指定します。
これですが、実行できることを確認しました。
ただし、条件があります。
PE Size 16.00 MB
Total PE 119234
この状態から、PE Sizeを64.00MBにしてみようと思いましたが、成功しませんでした。
なぜなら、PE Sizeが16.00MBの時にPE数が119234個ということは、PE Sizeが4倍になるとPE数は1/4になるのですが、困ったことにそのときのPE数は「29808.5」と、半端が出てしまうのでした。
よって、半端が出ないようにPE Sizeを調整しなければなりません。そんな訳で、とりあえず妥協してPE Sizeを32.00MBにすることで妥協してみました。(笑)
PE Size 32.00 MB
Total PE 59617
コマンドとしては、やはり
で、よかったです。
この処理はオンライン状態、つまりファイルシステムをマウントしたままの状態で実行できました。
そこで、もっと大きなボリュームが必要という場合は、物理エクステント1個あたりの大きさを大きくして対応するということになっていました。標準状態では1個4MBですが、これを16MBにすれば1TBまで使えるし、64MBにすれば4TBとかいけるようになる…というものでした。
LVM2の場合は個数制限が緩やかになったので、とてつもなく大きな数値にすることが出来るようになった訳ではありますが、特性上、物理エクステントの個数がやたら増えるとパフォーマンスが低下する…と、言われています。そこで、最初から大きな容量になることが判っているような場合は、物理エクステントの1個あたりの大きさをあらかじめ大きくしておくことが推奨されているようです。
では、物理エクステントの大きさを変更するにはどうすればよいか、記述しておきます。
ボリュームグループを作成する時点(つまり、最初)から変更しておきたいという場合は、 vgcreate コマンドに「-s」オプションを追加します。
# vgcreate -s 16M mystorage /dev/sdb1
↑この例ですと、物理エクステント1個あたりの大きさは16MBになります。通常の4倍です。
また、私は試したことがないのですが、ボリュームグループ作成後にも変更できそうな雰囲気ではあります。 vgchange コマンドに「-s」オプションを指定します。
# vgchange -s 16M mystorage
このようになるようです。ちょっと今は実験する環境が無いのでのちほど実験しておきたいとは思います。
こうして物理エクステントの大きさが変更されたことが vgdisplay コマンドで確認できますので見ておきましょう。
# vgdisplay --- Volume group --- VG Name mystorage System ID Format lvm2 Metadata Areas 1 Metadata Sequence No 2 VG Access read/write VG Status resizable MAX LV 0 Cur LV 1 Open LV 1 Max PV 0 Cur PV 1 Act PV 1 VG Size 1.82 TB PE Size 16.00 MB Total PE 119234 Alloc PE / Size 119234 / 1.82 TB Free PE / Size 0 / 0 VG UUID Rh2eH5-oVGz-kw50-MEb7-DnPy-Kj6v-7BMelq
物理エクステント1個あたりの大きさ(PE Size)が16.00MBとなっていることが確認できました。
まあ、もっと大きくしておいてもいいのかもしれないけどねー。
本文中の記述
また、私は試したことがないのですが、ボリュームグループ作成後にも変更できそうな雰囲気ではあります。 vgchange コマンドに「-s」オプションを指定します。
# vgchange -s 16M mystorage
これですが、実行できることを確認しました。
ただし、条件があります。
PE Size 16.00 MB
Total PE 119234
この状態から、PE Sizeを64.00MBにしてみようと思いましたが、成功しませんでした。
なぜなら、PE Sizeが16.00MBの時にPE数が119234個ということは、PE Sizeが4倍になるとPE数は1/4になるのですが、困ったことにそのときのPE数は「29808.5」と、半端が出てしまうのでした。
よって、半端が出ないようにPE Sizeを調整しなければなりません。そんな訳で、とりあえず妥協してPE Sizeを32.00MBにすることで妥協してみました。(笑)
PE Size 32.00 MB
Total PE 59617
コマンドとしては、やはり
# vgchange -s 32M mystorage
で、よかったです。
この処理はオンライン状態、つまりファイルシステムをマウントしたままの状態で実行できました。
2008-10-01 11:47
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