インストールしてみようLinux インストール後にすること 時刻合わせ編 [インストールしてみようLinux]
今度は、サーバの時刻合わせを行う。時刻合わせに使うツールは「ntpd」というデーモンを使うこととする。
ntpdについても、そこらじゅうに解説サイトがあるので、詳しいことはそちらを参照してもらうこととして、
サーバの時刻だけあわせられれば良い
ということで最もラクチンポンに設定できれば良いということで解説する。
rpmパッケージがインストールされているかどうか調べると…
ということでインストールされていないので、インストールするところから始まる。
インストールにはyumコマンドを使う。
ついでなので、ここでyumコマンドについて簡単に解説しておこう。
man yum を見てくれたまえ。
…。
冗談冗談。
yumコマンドとは、rpmパッケージファイルを自動的に「リポジトリサーバ」からダウンロードして自動的にインストールしたりするコマンドである。rpmコマンドを使えばいいじゃん!という指摘もありそうだけども、yumコマンドはダウンロードしてインストールするだけでなく、rpmパッケージファイルの依存関係をチェックして、依存しているファイルが存在する場合はそれらについても自動的にインストールなりアップデートなりを行ってくれるというもの。
ソースのtarファイルを探してダウンロードして解凍・展開してconfigureして○○が無い!と怒られてそのソースのtarファイルを探してダウンロードして解凍・展開してconfigureしてmakeしてmake installして、それから基のソースに戻ってconfigureしなおしたら今度は××が無い!と怒られてそのファイルの… なんてことをやってたオールドタイプな人からすると、なんというゆとり教育!と思わないでもないのだが…。(笑)
話がそれた。
で、yumコマンドのよくある使い方としては、
yum install パッケージ名
だろうか。例えば、今ここでインストールしようとしているntpdをインストールするとしたら
yum install ntp.i386
という具合。なお、複数のパッケージを一斉にインストールしたい場合には、パッケージ名を空白で区切って並べて記述してやればOK。
また、インストールしたいパッケージの名前が分からないとか、そもそもパッケージがあるのかどうか調べたいという場合に使う場合には…
yum search キーワード
こうすると、そのキーワードにまつわるパッケージの一覧が表示される。
たとえば、「ntp」で調べてみると…
yum search ntp
[root@test-server ~]# yum search ntp
Loading "fastestmirror" plugin
Loading mirror speeds from cached hostfile
* base: www.ftp.ne.jp
* updates: www.ftp.ne.jp
* addons: www.ftp.ne.jp
* extras: www.ftp.ne.jp
adjtimex.i386 : A utility for adjusting kernel time variables.
ntp.i386 : Synchronizes system time using the Network Time Protocol (NTP).
chkfontpath.i386 : Simple interface for editing the font path for the X font server.
rdate.i386 : ネットワーク上の他のマシンから日付/時刻を取得するためのツール
xfce4-fsguard-plugin.i386 : Filesystem-Guard plugin for the Xfce panel
chkfontpath.i386 : X フォントサーバーのフォントパスを編集するためのシンプルなインターフェイス。
inn.i386 : The InterNetNews (INN) system, an Usenet news server.
cyrus-imapd.i386 : A high-performance mail server with IMAP, POP3, NNTP and SIEVE support
system-config-date.noarch : A graphical interface for modifying system date and time
こんな具合。
また、前アーティクルで使ったけども、パッケージをアップデートする方法として
yum update
というコマンドをすでに使っている。
なお、これは差し支えない範囲でこまめに実行しておくと吉かと思われる。
それでは、ntpdをインストールする。
こんな具合。
これでインストール作業は完了。
ntp-4.2.2p1-8.el5.centos.1というパッケージがインストールされていることが判る。
続いて設定を行う。
ntpdは、時刻のズレを自動的に修正してくれるものの、あまりにも大きくズレすぎている場合等はあえて修正をしないように振る舞うので、ntpdを開始する前に一旦時刻を手動操作で合わせておく必要がある。
dateコマンドで時刻を合わせる古式ゆかしい方法もアリだけども、今せっかくntpパッケージをインストールしたので、ntpdateコマンドを使う。このコマンドも、ntpdと同様にネットワーク上(インターネット上)に存在するntpサーバと時刻を同期するが、コマンドを実行した瞬間に1回だけ時刻を合わせる動作を行うという点で動作が異なる。つまり、これからやろうとしている「一旦時刻を手動操作で合わせておく」という方法にはもってこいなのである。
コマンドの書式は
ntpdate サーバ名またはIPアドレス
これだけ。サーバ名またIPアドレスとしては、ネット上で公開されているntpサーバを指定する。一般的には、「契約しているISPのntpサーバ」を使うのがスジとされている。おそらくISPのユーザーサポートに関するページを参照するとntpサーバの名前かIPアドレスが記載されているのでこれを用いるとよい。(契約していない他のISPのntpサーバや、大学等のntpサーバは使用しないこと。)ISPがntpサーバを持っていない場合・公開していない場合には、一般からのアクセスを許容しているntpサーバを利用することになる。有名なところとしては
インターネットマルチフィード株式会社 (Webサイト http://www.jst.mfeed.ad.jp/ )
Ring Server Project (Webサイト http://www.ring.gr.jp/ring/ntp.html.ja )
独立行政法人 情報通信研究機構 (Webサイト http://www.nict.jp/ )
というところか。
ntpdateコマンドで、インターネットマルチフィード株式会社のntpサーバを使用する場合は
ntpdate ntp.jst.mfeed.ad.jp
ということになる。これを実行すると…
といった具合にその場で時刻が補正される。
これで下準備が完了したので、ntpdを使った自動時刻補正を行う。
実は、CentOSでntp.i386をyumでインストールすると、ntpdの動作に必要になる/etc/ntp.confという設定ファイルや、/etc/ntp/ディレクトリ配下の必要なファイルが自動的に用意されるので…
service ntpd start
これだけでntpdが動作してしまうのであった。なお、ntpdを自動起動するためには、
chkconfig ntpd on
も必要。
なお、ntpdの時刻合わせ状況を確認するには、ntpqコマンドを用いる。
各行に同期対象としているntpサーバが表示されているが、先頭に「*」が表示されているサーバと同期していることになっている。
これで、このサーバは時刻がズレたりすることはそうそう無いはず。
まとめると…
32ビット版のCentOSを使っている人は
yum install ntp.i386
ntpdate ntp.jst.mfeed.ad.jp
service ntpd start
chkconfig ntpd on
以上の4コマンドで完了。64ビット版のCentOSの人は最初のコマンドが
yum install ntp.x86_64
となる。
ntpdについても、そこらじゅうに解説サイトがあるので、詳しいことはそちらを参照してもらうこととして、
サーバの時刻だけあわせられれば良い
ということで最もラクチンポンに設定できれば良いということで解説する。
rpmパッケージがインストールされているかどうか調べると…
[root@test-server ~]# rpm -qa | fgrep ntp chkfontpath-1.10.1-1.1
ということでインストールされていないので、インストールするところから始まる。
インストールにはyumコマンドを使う。
ついでなので、ここでyumコマンドについて簡単に解説しておこう。
man yum を見てくれたまえ。
…。
冗談冗談。
yumコマンドとは、rpmパッケージファイルを自動的に「リポジトリサーバ」からダウンロードして自動的にインストールしたりするコマンドである。rpmコマンドを使えばいいじゃん!という指摘もありそうだけども、yumコマンドはダウンロードしてインストールするだけでなく、rpmパッケージファイルの依存関係をチェックして、依存しているファイルが存在する場合はそれらについても自動的にインストールなりアップデートなりを行ってくれるというもの。
ソースのtarファイルを探してダウンロードして解凍・展開してconfigureして○○が無い!と怒られてそのソースのtarファイルを探してダウンロードして解凍・展開してconfigureしてmakeしてmake installして、それから基のソースに戻ってconfigureしなおしたら今度は××が無い!と怒られてそのファイルの… なんてことをやってたオールドタイプな人からすると、なんというゆとり教育!と思わないでもないのだが…。(笑)
話がそれた。
で、yumコマンドのよくある使い方としては、
yum install パッケージ名
だろうか。例えば、今ここでインストールしようとしているntpdをインストールするとしたら
yum install ntp.i386
という具合。なお、複数のパッケージを一斉にインストールしたい場合には、パッケージ名を空白で区切って並べて記述してやればOK。
また、インストールしたいパッケージの名前が分からないとか、そもそもパッケージがあるのかどうか調べたいという場合に使う場合には…
yum search キーワード
こうすると、そのキーワードにまつわるパッケージの一覧が表示される。
たとえば、「ntp」で調べてみると…
yum search ntp
[root@test-server ~]# yum search ntp
Loading "fastestmirror" plugin
Loading mirror speeds from cached hostfile
* base: www.ftp.ne.jp
* updates: www.ftp.ne.jp
* addons: www.ftp.ne.jp
* extras: www.ftp.ne.jp
adjtimex.i386 : A utility for adjusting kernel time variables.
ntp.i386 : Synchronizes system time using the Network Time Protocol (NTP).
chkfontpath.i386 : Simple interface for editing the font path for the X font server.
rdate.i386 : ネットワーク上の他のマシンから日付/時刻を取得するためのツール
xfce4-fsguard-plugin.i386 : Filesystem-Guard plugin for the Xfce panel
chkfontpath.i386 : X フォントサーバーのフォントパスを編集するためのシンプルなインターフェイス。
inn.i386 : The InterNetNews (INN) system, an Usenet news server.
cyrus-imapd.i386 : A high-performance mail server with IMAP, POP3, NNTP and SIEVE support
system-config-date.noarch : A graphical interface for modifying system date and time
こんな具合。
また、前アーティクルで使ったけども、パッケージをアップデートする方法として
yum update
というコマンドをすでに使っている。
なお、これは差し支えない範囲でこまめに実行しておくと吉かと思われる。
それでは、ntpdをインストールする。
[root@test-server ~]# yum install ntp.i386 Loading "fastestmirror" plugin Loading mirror speeds from cached hostfile * base: www.ftp.ne.jp * updates: www.ftp.ne.jp * addons: www.ftp.ne.jp * extras: www.ftp.ne.jp base 100% |=========================| 1.1 kB 00:00 updates 100% |=========================| 951 B 00:00 addons 100% |=========================| 951 B 00:00 extras 100% |=========================| 1.1 kB 00:00 Setting up Install Process Parsing package install arguments Resolving Dependencies --> Running transaction check ---> Package ntp.i386 0:4.2.2p1-8.el5.centos.1 set to be updated --> Finished Dependency Resolution Dependencies Resolved ============================================================================= Package Arch Version Repository Size ============================================================================= Installing: ntp i386 4.2.2p1-8.el5.centos.1 base 1.3 M Transaction Summary ============================================================================= Install 1 Package(s) Update 0 Package(s) Remove 0 Package(s) Total download size: 1.3 M Is this ok [y/N]: y Downloading Packages: (1/1): ntp-4.2.2p1-8.el5. 100% |=========================| 1.3 MB 00:00 Running rpm_check_debug Running Transaction Test Finished Transaction Test Transaction Test Succeeded Running Transaction Installing: ntp ######################### [1/1] Installed: ntp.i386 0:4.2.2p1-8.el5.centos.1 Complete!
こんな具合。
これでインストール作業は完了。
[root@test-server ~]# rpm -qa | fgrep ntp ntp-4.2.2p1-8.el5.centos.1 chkfontpath-1.10.1-1.1
ntp-4.2.2p1-8.el5.centos.1というパッケージがインストールされていることが判る。
続いて設定を行う。
ntpdは、時刻のズレを自動的に修正してくれるものの、あまりにも大きくズレすぎている場合等はあえて修正をしないように振る舞うので、ntpdを開始する前に一旦時刻を手動操作で合わせておく必要がある。
dateコマンドで時刻を合わせる古式ゆかしい方法もアリだけども、今せっかくntpパッケージをインストールしたので、ntpdateコマンドを使う。このコマンドも、ntpdと同様にネットワーク上(インターネット上)に存在するntpサーバと時刻を同期するが、コマンドを実行した瞬間に1回だけ時刻を合わせる動作を行うという点で動作が異なる。つまり、これからやろうとしている「一旦時刻を手動操作で合わせておく」という方法にはもってこいなのである。
コマンドの書式は
ntpdate サーバ名またはIPアドレス
これだけ。サーバ名またIPアドレスとしては、ネット上で公開されているntpサーバを指定する。一般的には、「契約しているISPのntpサーバ」を使うのがスジとされている。おそらくISPのユーザーサポートに関するページを参照するとntpサーバの名前かIPアドレスが記載されているのでこれを用いるとよい。(契約していない他のISPのntpサーバや、大学等のntpサーバは使用しないこと。)ISPがntpサーバを持っていない場合・公開していない場合には、一般からのアクセスを許容しているntpサーバを利用することになる。有名なところとしては
インターネットマルチフィード株式会社 (Webサイト http://www.jst.mfeed.ad.jp/ )
Ring Server Project (Webサイト http://www.ring.gr.jp/ring/ntp.html.ja )
独立行政法人 情報通信研究機構 (Webサイト http://www.nict.jp/ )
というところか。
ntpdateコマンドで、インターネットマルチフィード株式会社のntpサーバを使用する場合は
ntpdate ntp.jst.mfeed.ad.jp
ということになる。これを実行すると…
[root@test-server ~]# ntpdate ntp.jst.mfeed.ad.jp 25 Feb 09:59:38 ntpdate[2901]: step time server 210.173.160.87 offset -586.509176 sec
といった具合にその場で時刻が補正される。
これで下準備が完了したので、ntpdを使った自動時刻補正を行う。
実は、CentOSでntp.i386をyumでインストールすると、ntpdの動作に必要になる/etc/ntp.confという設定ファイルや、/etc/ntp/ディレクトリ配下の必要なファイルが自動的に用意されるので…
service ntpd start
これだけでntpdが動作してしまうのであった。なお、ntpdを自動起動するためには、
chkconfig ntpd on
も必要。
なお、ntpdの時刻合わせ状況を確認するには、ntpqコマンドを用いる。
[root@test-server ~]# ntpq -p remote refid st t when poll reach delay offset jitter ============================================================================== *doga.jp 133.243.238.244 2 u 21 64 377 14.071 -57.187 3.051 +ntp.kiba.net 195.40.182.216 2 u 55 64 377 14.837 -59.198 3.539 +suisho.attritio 133.100.9.2 2 u 27 64 377 4.792 -57.817 3.934 LOCAL(0) .LOCL. 10 l 57 64 377 0.000 0.000 0.001
各行に同期対象としているntpサーバが表示されているが、先頭に「*」が表示されているサーバと同期していることになっている。
これで、このサーバは時刻がズレたりすることはそうそう無いはず。
まとめると…
32ビット版のCentOSを使っている人は
yum install ntp.i386
ntpdate ntp.jst.mfeed.ad.jp
service ntpd start
chkconfig ntpd on
以上の4コマンドで完了。64ビット版のCentOSの人は最初のコマンドが
yum install ntp.x86_64
となる。
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