インストールしてみようLinux ~VineLinuxなお友達への補足編~ [インストールしてみようLinux]
さて、ここまでの「インストールしてみようLinux」は、主にCentOS5.2なお友達を主な対象にしてきたが、このblogのポリシーとしてはVineLinuxなお友達へのフォローも可能な限りしたいと思っているので、ここでは、公約通りVineLinuxなお友達への補足を書いておきたい。
とはいえ、スクリーンショットを用意するのは面倒くさいので要点だけ。(笑)
●インストールしてみようLinux インストール後にすること
「その3:SELINUXを停止する」の作業を行う必要はない。/etc/sysconfig/selinuxというファイルがそもそも存在しないのである。(手でインストールしたとか無ければね…)
その代わり、お好みに応じてsshdの設定を変更したくなるかもしれない。
というのも、CentOS(やRedHat Linux等)を標準的にインストールすると、sshdの設定がrootアカウントでリモートログインを許可する設定になっているが、VineLinuxではこれを禁止している。セキュリティ的にはじつに正しい判断ではある。が、職場や学校で使うサーバならいざ知らず、家庭内でちょろちょろ使いたいという場合にはちょっと鬱陶しいのもまた事実。そこで、rootでのリモートログインを許可したい人は、/etc/ssh/sshd_configというファイルの中身を変更する。
標準の状態では…
と、「PermitRootLogin」が「no」になっていて、「yes」の行がコメントアウトされた状態になっている。この2行を変更し、「no」の行をコメントアウトして、「yes」の行のコメント記号を削除すればよい。
こういう状態にするのである。
変更したら、service sshd restartを実行し、設定を反映させよう。
「その4:パッケージやライブラリをアップデートする」は、用いるコマンドが異なる。CentOSではyumコマンドであったが、VineLinuxではapt-getコマンドになる。
まず、apt-get updateを実行する。だいたい以下のような実行結果になるだろう。
で、これが終わったら、apt-get dist-upgradeを実行する。
「続行しますか?」との質問に「y」と答えると…
このように、パッケージ類が新しい物に更新される。おそらくほとんどの場合は「kernel-ナントカカントカ」が更新されるはずなので、サーバをリブートしておく。
●インストールしてみようLinux インストール後にすること 時刻合わせ編
ここでも、yumコマンドが活躍しているが、VineLinuxなお友達の場合はapt-getコマンドを用いる。なお、yum searchを実行している場面では、apt-cache searchというコマンドになる。
例えば、yum search ntp というコマンドをCentOSで実行している部分、これと同じ事をVineLinuxなお友達が実行するとしたら、apt-cache search ntpということになる。
そして、yum installに相当するのが、apt-get installである。上記の検索結果を踏まえて実際にntpのパッケージをインストールしようという場合は、apt-get install ntpというコマンドを実行することになる。
●インストールしてみようLinux ~いよいよファイルサーバを作る編~
このアーティクルについても、yumコマンドをapt-getコマンド・apt-cacheコマンドに置き換える必要がある。
さて。sambaの設定ファイルについてであるけども、VineLinuxでは標準状態の文字コードが古式ゆかしいeucJPに設定されているので注意が必要。また、大変困ったことに、/etc/sysconfig/i18nの設定を変更しても、apt-cacheコマンドの実行結果がeucJPで出力されるのである。よって、i18nをいじくってUTF-8にしてもあまり愉快なことにならないかもしれない。
そこで、samba側の設定ファイルに文字コード変換に関する設定を追加しなくてはならない。
具体的には、「[global]」ブロックに、以下の2行を追加記述する。
WindowsなPCの文字コードは「CP932」ですよ、Linux側の文字コードは「EUCJP-MS」ですよ。
という指定。場所は「[global]」ブロック内ならまあどこでも構わない。(2行離ればなれでも大丈夫だが、離ればなれにする意味はないだろう…)
とはいえ、スクリーンショットを用意するのは面倒くさいので要点だけ。(笑)
●インストールしてみようLinux インストール後にすること
「その3:SELINUXを停止する」の作業を行う必要はない。/etc/sysconfig/selinuxというファイルがそもそも存在しないのである。(手でインストールしたとか無ければね…)
その代わり、お好みに応じてsshdの設定を変更したくなるかもしれない。
というのも、CentOS(やRedHat Linux等)を標準的にインストールすると、sshdの設定がrootアカウントでリモートログインを許可する設定になっているが、VineLinuxではこれを禁止している。セキュリティ的にはじつに正しい判断ではある。が、職場や学校で使うサーバならいざ知らず、家庭内でちょろちょろ使いたいという場合にはちょっと鬱陶しいのもまた事実。そこで、rootでのリモートログインを許可したい人は、/etc/ssh/sshd_configというファイルの中身を変更する。
標準の状態では…
#PermitRootLogin yes PermitRootLogin no
と、「PermitRootLogin」が「no」になっていて、「yes」の行がコメントアウトされた状態になっている。この2行を変更し、「no」の行をコメントアウトして、「yes」の行のコメント記号を削除すればよい。
PermitRootLogin yes #PermitRootLogin no
こういう状態にするのである。
変更したら、service sshd restartを実行し、設定を反映させよう。
「その4:パッケージやライブラリをアップデートする」は、用いるコマンドが異なる。CentOSではyumコマンドであったが、VineLinuxではapt-getコマンドになる。
まず、apt-get updateを実行する。だいたい以下のような実行結果になるだろう。
[root@k1 root]# apt-get update 取得:1 http://updates.vinelinux.org 4.2/i386 release [2262B] 2262B を 0s 秒で取得しました (4285B/s) ヒット http://updates.vinelinux.org 4.2/i386/main pkglist 取得:1 http://updates.vinelinux.org 4.2/i386/main release [158B] 取得:2 http://updates.vinelinux.org 4.2/i386/plus pkglist [511kB] 取得:3 http://updates.vinelinux.org 4.2/i386/plus release [166B] 取得:4 http://updates.vinelinux.org 4.2/i386/updates pkglist [200kB] 取得:5 http://updates.vinelinux.org 4.2/i386/updates release [171B] 取得:6 http://updates.vinelinux.org 4.2/i386/nonfree pkglist [23.0kB] 取得:7 http://updates.vinelinux.org 4.2/i386/nonfree release [169B] 取得:8 http://updates.vinelinux.org 4.2/i386/main srclist [119kB] 取得:9 http://updates.vinelinux.org 4.2/i386/plus srclist [221kB] 取得:10 http://updates.vinelinux.org 4.2/i386/updates srclist [45.6kB] 取得:11 http://updates.vinelinux.org 4.2/i386/nonfree srclist [21.6kB] 1141kB を 3s 秒で取得しました (314kB/s) パッケージリストを読みこんでいます... 完了 依存情報ツリーを作成しています... 完了
で、これが終わったら、apt-get dist-upgradeを実行する。
[root@k1 root]# apt-get dist-upgrade パッケージリストを読みこんでいます... 完了 依存情報ツリーを作成しています... 完了 アップグレードパッケージを検出しています... 完了 以下のパッケージがアップグレードされます: bind-libs bind-utils dbus dbus-glib kernel-doc ntp openssl openssl-devel 以下のパッケージが新たにインストールされます: kernel#2.6.16-76.40vl4 kernel-devel#2.6.16-76.40vl4 kernel-module-ipw3945#1.2.0_2.6.16_76.40vl4-0vl1.2 kernel-module-madwifi#0.9.3.3_2.6.16_76.40vl4-0vl0.42.1 kernel-module-ndiswrapper#1.27_2.6.16_76.40vl4-0vl2 kernel-module-zd1211#2.22.0.0_2.6.16_76.40vl4-2vl4 アップグレード: 8 個, 新規インストール: 6 個, 削除: 0 個, 保留: 0 個 29.6MB のアーカイブを取得する必要があります。 展開後に 62.1MB のディスク容量が追加消費されます。 続行しますか? [Y/n]
「続行しますか?」との質問に「y」と答えると…
[root@k1 root]# apt-get dist-upgrade (途中省略) 続行しますか? [Y/n]y 取得:1 http://updates.vinelinux.org 4.2/i386/updates openssl-devel 0.9.7l-2.42vl4 [1704kB] 取得:2 http://updates.vinelinux.org 4.2/i386/updates openssl 0.9.7l-2.42vl4 [1195kB] 取得:3 http://updates.vinelinux.org 4.2/i386/updates bind-utils 9.3.6P1-1vl4 [163kB] 取得:4 http://updates.vinelinux.org 4.2/i386/updates bind-libs 9.3.6P1-1vl4 [678kB] 取得:5 http://updates.vinelinux.org 4.2/i386/updates kernel-devel#2.6.16-76.40vl4 2.6.16-76.40vl4 [4517kB] 取得:6 http://updates.vinelinux.org 4.2/i386/updates kernel-doc 2.6.16-76.40vl4 [2809kB] 取得:7 http://updates.vinelinux.org 4.2/i386/updates dbus-glib 0.62-1.4vl4 [110kB] 取得:8 http://updates.vinelinux.org 4.2/i386/updates dbus 0.62-1.4vl4 [640kB] 取得:9 http://updates.vinelinux.org 4.2/i386/updates kernel#2.6.16-76.40vl4 2.6.16-76.40vl4 [15.8MB] 取得:10 http://updates.vinelinux.org 4.2/i386/updates kernel-module-ipw3945#1.2.0_2.6.16_76.40vl4-0vl1.2 1.2.0_2.6.16_76.40vl4-0vl1.2 [271kB] 取得:11 http://updates.vinelinux.org 4.2/i386/updates kernel-module-madwifi#0.9.3.3_2.6.16_76.40vl4-0vl0.42.1 0.9.3.3_2.6.16_76.40vl4-0vl0.42.1 [258kB] 取得:12 http://updates.vinelinux.org 4.2/i386/updates kernel-module-ndiswrapper#1.27_2.6.16_76.40vl4-0vl2 1.27_2.6.16_76.40vl4-0vl2 [82.9kB] 取得:13 http://updates.vinelinux.org 4.2/i386/updates kernel-module-zd1211#2.22.0.0_2.6.16_76.40vl4-2vl4 2.22.0.0_2.6.16_76.40vl4-2vl4 [219kB] 取得:14 http://updates.vinelinux.org 4.2/i386/updates ntp 4.2.0-8vl4 [1145kB] 29.6MB を 7s 秒で取得しました (4035kB/s) 変更を適用しています... 準備中... ########################################### [100%] 1:kernel-devel ########################################### [ 7%] 2:kernel ########################################### [ 14%] 3:kernel-module-ipw3945 ########################################### [ 21%] 4:kernel-module-madwifi ########################################### [ 29%] 5:kernel-module-ndiswrapp########################################### [ 36%] 6:kernel-module-zd1211 ########################################### [ 43%] 7:openssl-devel ########################################### [ 50%] 8:openssl ########################################### [ 57%] 9:bind-utils ########################################### [ 64%] 10:bind-libs ########################################### [ 71%] 11:kernel-doc ########################################### [ 79%] 12:dbus-glib ########################################### [ 86%] 13:dbus ########################################### [ 93%] 14:ntp ########################################### [100%] 完了 [root@k1 root]#
このように、パッケージ類が新しい物に更新される。おそらくほとんどの場合は「kernel-ナントカカントカ」が更新されるはずなので、サーバをリブートしておく。
●インストールしてみようLinux インストール後にすること 時刻合わせ編
ここでも、yumコマンドが活躍しているが、VineLinuxなお友達の場合はapt-getコマンドを用いる。なお、yum searchを実行している場面では、apt-cache searchというコマンドになる。
例えば、yum search ntp というコマンドをCentOSで実行している部分、これと同じ事をVineLinuxなお友達が実行するとしたら、apt-cache search ntpということになる。
[root@k1 root]# apt-cache search ntp chkfontpath - X フォントサーバのフォントパスを編集するインタフェース gnome-vfs2 - GNOME 仮想ファイルシステムライブラリ perl - Perl プログラミング 言語 perl-URI - URI module for perl perl-libwww-perl - libwww-perl module for perl wl - (X)Emacs 用IMAP に対応したメール/ニュースリーダ adjtimex - カーネル時刻変数を調整する為のユーティリティ cleanfeed - Usenet ニュースサーバ用 spam フィルタ cyrus-imapd - IMAP と POP3, NNTP, SIEVE サービスを提供する高パフォーマンスのメールサーバ cyrus-imapd-nntp - Cyrus IMAP server NNTP system files. evolution-data-server - Evolution バックエンドデータサーバ gnome-vfs - The GNOME virtual file-system libraries kdeaccessibility - tools for handicapped people to use the GUI kdebase - K Desktop Environment - core files kdelibs - K デスクトップ環境 - ライブラリ kdevelop - Integrated Development Environment for C++/C mozilla-mail - Mozilla ベースのメールシステム nagios-plugins - Host/service/network monitoring program plugins for Nagios wine - Unix で 16/32/64ビットWindoowsプログラムを実行させます firefox - Firefox コミュニティエディション ntp - Synchronizes system time using the Network Time Protocol (NTP).
そして、yum installに相当するのが、apt-get installである。上記の検索結果を踏まえて実際にntpのパッケージをインストールしようという場合は、apt-get install ntpというコマンドを実行することになる。
●インストールしてみようLinux ~いよいよファイルサーバを作る編~
このアーティクルについても、yumコマンドをapt-getコマンド・apt-cacheコマンドに置き換える必要がある。
さて。sambaの設定ファイルについてであるけども、VineLinuxでは標準状態の文字コードが古式ゆかしいeucJPに設定されているので注意が必要。また、大変困ったことに、/etc/sysconfig/i18nの設定を変更しても、apt-cacheコマンドの実行結果がeucJPで出力されるのである。よって、i18nをいじくってUTF-8にしてもあまり愉快なことにならないかもしれない。
そこで、samba側の設定ファイルに文字コード変換に関する設定を追加しなくてはならない。
具体的には、「[global]」ブロックに、以下の2行を追加記述する。
dos charset = CP932 unix charset = EUCJP-MS
WindowsなPCの文字コードは「CP932」ですよ、Linux側の文字コードは「EUCJP-MS」ですよ。
という指定。場所は「[global]」ブロック内ならまあどこでも構わない。(2行離ればなれでも大丈夫だが、離ればなれにする意味はないだろう…)
2009-03-10 17:50
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