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たぶん難しくないApache2・初期設定編その5~その他の設定項目~ [Linux(Apache)]

 さて。「初期設定編」の最後に、その他の設定項目について説明しておく。

 ごくごく小規模なWebサーバとして使用するのであれば、あまり気にする必要は無い。が、イントラネットサーバ等で多くのアクセスが見込まれるケースなどでは、設定しておくと良いかもしれない…という設定項目になっている。

Webサーバプロセスの起動数に関する設定
 個人的に使うWebサーバとか、小さな社内ネットワークなどで使う際にはあまり気にする必要も無い項目だが、httpd.confの中にhttpdの起動数に関する設定を盛り込むことが出来る。多くのアクセスが集中する事が予想される場合などには設定しておくことが推奨される。
 関連するディレクティブは以下のとおり。

ServerLimit … 設定可能なサーバプロセス(※)の最大値
MaxClients … 同時に応答できるクライアント数の最大値
MixSpareServersMaxSpareServers … クライアントからの接続要求を待っている(≒アイドル状態にある)子プロセスの最小値と最大値
StartServers … Apacheを起動した際に同時に起動する子プロセスの数
MaxRequestsPerChild … 1個の子プロセスが、クライアントからのリクエストにいくつ答えたら子プロセスを終了させるかの値

 個人的に使っているとか、イントラネットでも小さな組織でそれほどアクセスが多くないケースなどでは、これらのパラメータはデフォルトの状態でもまったく問題にならないだろう。
 ちなみに、yumやrpmでApache2をインストールした場合、「prefork」というモジュールが標準で組み込まれた状態になっている。これは、同時に処理できるリクエストは1プロセス=1セッション(要求)という状態のものであり、たとえば5人のユーザーが同時に接続してきた場合、5プロセスが必要になるということになる。1プロセスあたりでは1個のスレッドしか動作しないことになるので、多くのアクセスが見込まれる際にはその数に応じたプロセス数が起動することになるのである。

 ほとんどの場合は、「ServerLimit」と「MaxClients」ディレクティブあたりを調整することになるだろう。256本の同時接続要求を超える場合は、MaxClientsを大きくすることになる。なお、MaxClientsをとても大きくする場合は、ServerLimitも増やさなければならないかもしれない。このあたりのパラメータの増減については、オライリーの書籍などをきちんと読んで設定することを強くオススメする。

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