Intel D945GCLF2にディスクをいっぱいつなぐ [PC(ハードウェア)]
CentOSを入れたIntel D945GCLF2に、ディスクをいっぱい繋げてストレージサーバ(要するにNAS)にしたいという向きもあると思う。方法としては
・USBディスクをいっぱいつなぐ
・SATA+ポートマルチプライヤでディスクをいっぱいつなぐ
の2つの方法が考えられる。
ちなみにIntel D945GCLF2はUSBのポートをバックパネルに4個、オンボードのピンヘッダに2×2個の合計8個を持っているので、窮屈なMini-ITXケースに押し込んで使っているとしても、USBなハードディスクを8台までは無理なく接続することが可能ではある。よって、難しいことを考えなくても、例えば「ヨンコイチ」ケースみたいなものを使えば4台×8個とか接続することは可能といえば可能。
USBなら難しくは無いけども
・結構ケース代が馬鹿にならない
・速度的な不満も少なくはない
前者はケースだけで1個1万円とかかかる事もあるので、ケースを買いそろえるだけでも結構な出費になってしまう。また後者は最近流行の「エコブーム」のおかげで、未使用時はHDDをスピンダウンしてしまうものもあって、ふと使おうとするとスピンアップまでえらい時間待たされたりすることがあったり、また転送速度で不満を覚えることもあるかもしれない。
よって、SATA+ポートマルチプライヤの構成を試してみることにした。もし、Intel D945GCLF2を普通のATXなケースに詰め込んで使っているという場合なら、ケースの中は「がらんどう」になっているのではないかと思う。これなら、HDDを装填する場所はいくらでもあるだろうから、ケース代が…などということもないだろう。
Intel D945GCLF2には、オンボードのSATAコネクタが2個ある。が、残念なことにコントローラがICH7でポートマルチプライヤに対応していない。(ICH9から対応しているとか?)よって、唯一のPCIスロットにポートマルチプライヤ対応のSATAコントローラカードを増設しなければならない。
最近は、「ポートマルチプライヤ対応」を高らかに謳った製品が出回っているので、SATAコントローラカードの外箱を見て、PCIスロットに挿せて「ポートマルチプライヤ対応」と書いてあればそれを選べば良い。
ちなみに私が買ってきたカードは、玄人志向の「SATA2EI3-LPPCI」という製品。SATAコネクタ3個+eSATAコネクタ1個の合計4個のコネクタを備えている。
ポートマルチプライヤとしてはセンチュリーの「裸族の雑居ビル」という外付けのHDDケースと、MAXSERVEの「NS-910C」( http://shop.maxserve.co.jp/shopdetail/007000000005/order/ )をチョイス。なお、このマルチプライヤはPCのケースに取り付けるにはあまり具合がよろしくないが、基盤裏側までL字状の金属板で覆われているので、ここにたっぷり接着剤を付けてPCケースの底の部分にべったりと接着することで設置問題を解決することとした。(笑)
カードをPCIスロットに差し、ポートマルチプライヤを接続。ポートマルチプライヤにHDDをこってりと接続してやれば増設作業は完了。CentOSを起動してkudzuを実行してやる。(で、NICのドライバがまた勝手に差し代わってしまい焦ったが)
再起動するとすんなりと全てのディスクが認識された。
500GBのSATAディスク4本(こちらは裸族の雑居ビルに収容)と、1.5TBのSATAディスク6本(こちらはPCケース内に収容)の合計10本のディスクが認識された。
あとはRAIDするなりLVMするなりしてやればヨロシ。
注意点として…
1.eSATAケーブルは結構太くて堅い。ケース内の取り回しには要注意
2.ポートマルチプライヤにHDDアクセスランプのピンヘッダが出ているので、これは活用しよう
3.kudzuを実行すると、NICのドライバが差し代わってしまうので、普段はコンソールを外して使っているという場合、NICのドライバを元に戻すまではコンソールを接続して作業を行うようにしよう
4.内蔵SATAディスク→USB接続のディスク→増設SATAカードのディスク という順にHDDが認識されるので、mdadm.confの記述には注意が必要(特にきっちり記述しているという場合)
5.CentOS起動時、udevの起動で長いこと考え込むシーンがあるが、ハングアップしている訳ではないので焦らず気長に待ってやる。
というところか?
ディスクをたくさん飲み込むことを考えると、どうしても「電源」の問題は避けて通れない。よって、事前に計算しておくべきだ。
これはこのディスク沢山PCにする「前」のざっくりとした計算であるので、実際の数値とは異なることを先に断っておく。
1.PCそのものの消費電力
Intel D945GCLF2の消費電力は、NikkeiBPの記事によれば、WindowsXPをセットアップして負荷を掛けた状態で7.7Wとのこと。
SATAコントローラカードの消費電力量が結局判らずじまいだったので、まあ、マザボ以上に食うことはそうそう無いだろうと踏んで、PC本体+SATAコントローラで15.4Wくらいを見込んでおく。
2.ディスクの消費電力
サンプルとしてWD Caviar Black 1TBモデルの情報を発見した。ディスク1台につき
5VDC 500mA(MAX)
12VDC 500mA(MAX)
ということらしい。一応、ある程度のマージンを見るとして、5V、12V共にHDD1台あたりそれぞれ1Aとしておけば間違いないだろう。
5VDC×1A(MAX)×10台=50W
12VDC×1A(MEX)×10台=120W
ということか。合計して170Wもあれば十分という計算に。
3.ポートマルチプライヤ
こちらも消費電力に関する情報が無かった。NS-910Cを購入して(とってもチープな)説明書を見てみたところ、どうやら5VDCしか使用しない模様。まあ、1Aも食うことは無いだろうと思うので、5W(MAX)見込んでおけばよいかなということに。
※ちなみに、ポートマルチプライヤを2個買ってきたので2個分必要ということに。10W(MAX)
ということで、
15.4W + 170W + 10W = 195.4W(MAX)
PCケースには400Wの電源ユニットが搭載されているので、まず問題になることは無いだろうという結論に達した。
・USBディスクをいっぱいつなぐ
・SATA+ポートマルチプライヤでディスクをいっぱいつなぐ
の2つの方法が考えられる。
ちなみにIntel D945GCLF2はUSBのポートをバックパネルに4個、オンボードのピンヘッダに2×2個の合計8個を持っているので、窮屈なMini-ITXケースに押し込んで使っているとしても、USBなハードディスクを8台までは無理なく接続することが可能ではある。よって、難しいことを考えなくても、例えば「ヨンコイチ」ケースみたいなものを使えば4台×8個とか接続することは可能といえば可能。
USBなら難しくは無いけども
・結構ケース代が馬鹿にならない
・速度的な不満も少なくはない
前者はケースだけで1個1万円とかかかる事もあるので、ケースを買いそろえるだけでも結構な出費になってしまう。また後者は最近流行の「エコブーム」のおかげで、未使用時はHDDをスピンダウンしてしまうものもあって、ふと使おうとするとスピンアップまでえらい時間待たされたりすることがあったり、また転送速度で不満を覚えることもあるかもしれない。
よって、SATA+ポートマルチプライヤの構成を試してみることにした。もし、Intel D945GCLF2を普通のATXなケースに詰め込んで使っているという場合なら、ケースの中は「がらんどう」になっているのではないかと思う。これなら、HDDを装填する場所はいくらでもあるだろうから、ケース代が…などということもないだろう。
Intel D945GCLF2には、オンボードのSATAコネクタが2個ある。が、残念なことにコントローラがICH7でポートマルチプライヤに対応していない。(ICH9から対応しているとか?)よって、唯一のPCIスロットにポートマルチプライヤ対応のSATAコントローラカードを増設しなければならない。
最近は、「ポートマルチプライヤ対応」を高らかに謳った製品が出回っているので、SATAコントローラカードの外箱を見て、PCIスロットに挿せて「ポートマルチプライヤ対応」と書いてあればそれを選べば良い。
ちなみに私が買ってきたカードは、玄人志向の「SATA2EI3-LPPCI」という製品。SATAコネクタ3個+eSATAコネクタ1個の合計4個のコネクタを備えている。
ポートマルチプライヤとしてはセンチュリーの「裸族の雑居ビル」という外付けのHDDケースと、MAXSERVEの「NS-910C」( http://shop.maxserve.co.jp/shopdetail/007000000005/order/ )をチョイス。なお、このマルチプライヤはPCのケースに取り付けるにはあまり具合がよろしくないが、基盤裏側までL字状の金属板で覆われているので、ここにたっぷり接着剤を付けてPCケースの底の部分にべったりと接着することで設置問題を解決することとした。(笑)
カードをPCIスロットに差し、ポートマルチプライヤを接続。ポートマルチプライヤにHDDをこってりと接続してやれば増設作業は完了。CentOSを起動してkudzuを実行してやる。(で、NICのドライバがまた勝手に差し代わってしまい焦ったが)
再起動するとすんなりと全てのディスクが認識された。
[root@chihiro ~]# cat /proc/partitions major minor #blocks name 8 0 97685784 sda 8 1 265041 sda1 8 2 2096482 sda2 8 3 95321677 sda3 (途中省略) 8 96 488386584 sdg 8 112 488386584 sdh 8 128 488386584 sdi 8 144 488386584 sdj 8 160 1465138584 sdk 8 176 1465138584 sdl 8 192 1465138584 sdm 8 208 1465138584 sdn 8 224 1465138584 sdo 8 240 1465138584 sdp
500GBのSATAディスク4本(こちらは裸族の雑居ビルに収容)と、1.5TBのSATAディスク6本(こちらはPCケース内に収容)の合計10本のディスクが認識された。
あとはRAIDするなりLVMするなりしてやればヨロシ。
注意点として…
1.eSATAケーブルは結構太くて堅い。ケース内の取り回しには要注意
2.ポートマルチプライヤにHDDアクセスランプのピンヘッダが出ているので、これは活用しよう
3.kudzuを実行すると、NICのドライバが差し代わってしまうので、普段はコンソールを外して使っているという場合、NICのドライバを元に戻すまではコンソールを接続して作業を行うようにしよう
4.内蔵SATAディスク→USB接続のディスク→増設SATAカードのディスク という順にHDDが認識されるので、mdadm.confの記述には注意が必要(特にきっちり記述しているという場合)
5.CentOS起動時、udevの起動で長いこと考え込むシーンがあるが、ハングアップしている訳ではないので焦らず気長に待ってやる。
というところか?
ディスクをたくさん飲み込むことを考えると、どうしても「電源」の問題は避けて通れない。よって、事前に計算しておくべきだ。
これはこのディスク沢山PCにする「前」のざっくりとした計算であるので、実際の数値とは異なることを先に断っておく。
1.PCそのものの消費電力
Intel D945GCLF2の消費電力は、NikkeiBPの記事によれば、WindowsXPをセットアップして負荷を掛けた状態で7.7Wとのこと。
SATAコントローラカードの消費電力量が結局判らずじまいだったので、まあ、マザボ以上に食うことはそうそう無いだろうと踏んで、PC本体+SATAコントローラで15.4Wくらいを見込んでおく。
2.ディスクの消費電力
サンプルとしてWD Caviar Black 1TBモデルの情報を発見した。ディスク1台につき
5VDC 500mA(MAX)
12VDC 500mA(MAX)
ということらしい。一応、ある程度のマージンを見るとして、5V、12V共にHDD1台あたりそれぞれ1Aとしておけば間違いないだろう。
5VDC×1A(MAX)×10台=50W
12VDC×1A(MEX)×10台=120W
ということか。合計して170Wもあれば十分という計算に。
3.ポートマルチプライヤ
こちらも消費電力に関する情報が無かった。NS-910Cを購入して(とってもチープな)説明書を見てみたところ、どうやら5VDCしか使用しない模様。まあ、1Aも食うことは無いだろうと思うので、5W(MAX)見込んでおけばよいかなということに。
※ちなみに、ポートマルチプライヤを2個買ってきたので2個分必要ということに。10W(MAX)
ということで、
15.4W + 170W + 10W = 195.4W(MAX)
PCケースには400Wの電源ユニットが搭載されているので、まず問題になることは無いだろうという結論に達した。
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